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2008年11月

詩集「The Drifting Words」の感想を頂きました。

木下奏さんから詩集の感想を頂きました。
きちんとした形(?)で感想を頂くのは初めてだったりするわけで、うれしいやら恥ずかしいやらw

個々の詩については改めて特には触れませんが、
最後の二篇を気に入って頂けたようで、これは肩の力を抜いて書いたからかなぁ、なんて思います。
制作の過程ではその手前の一篇で一区切りしていたのですが、
まぁちょっと重たすぎるかなぁ、というわけで軽い気持ちで書いたのが良かったかもしれません。
何事も気負いすぎはいけない、ということでしょうかw

全体の構成としては、個々の詩篇の半分くらいを書いた段階でほぼ構想ができていたので、
初校の段階でほぼ校了に近い、ある意味理想的な制作進行だったのですが(スケジュールは別としてw)、
初志貫徹でよかったのだ、と改めて自己満足ですw

あちらの感想で書かれている共作詩集については、文学フリマ用オンリーで準備したもので、こちらのblogでは特に案内をしていないのですが、雰囲気が違う、というのは確かにそうだろうなぁ、と。
どちらかというと相手の表現に合わせがちな面があって(それが個性の無さに隣接するわけだけど)、その点でひとりで書くときには使わないだろう表現が散見されます。
それもまたおもしろいんですけどね。

あと、「詩集に関しての説明文」というやつですが、これは通販用に(しかもだいぶ遅れて)用意したものなので、
お手元にない人がほとんどだと思います。
よく考えたら文学フリマのときに用意しておけばよかった、と反省しきりですw
これは次回の反省事項ですね。

手作りのものが、市販のものや印刷屋製本のものと比較して気持ちが表れやすいか、という点の指摘は割と重要な指摘なのではないか、とも思います。
手作りの良さはコストを抑えながら、編集などを介さないため、好き勝手にできる良さがあります。
その反面、どうしても素人の稚拙さが拭えない点もあり、どちらも一長一短なのでは、とも思います。
自分の場合は広告という仕事柄、少なからず印刷や装丁、レイアウトに関しての知識がないわけではなかったことが多少はマシな表現に繋がったのではないか、とも思いますが、それでもコスト優先だったのでw

しかしまぁ、ここまで誉められてしまうと次をどうしようか、と恐縮至極です、はい。
次、といっても何が予定されているわけでもないのですが。
アンソロジー詩集も発刊されたし、今年は一区切りかなぁ、と思います。
年明けからまたポエケットへ向けて動きだすのかな、とも思いますが、そのあたりも未定です。
ともあれ、木下奏さんは自分よりも遥かに素敵な作品を書かれる方なので、読んで頂けただけでもありがたい限りです、はい。
ありがとうございました。

詩集「The Drifting Words」

こちら
をご覧ください。
※現在在庫がありません。ご希望の方はまずメールにてご連絡頂ければ、と思います。

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「ニセモノピカソが世界を仮縫いする日」

空が裂けた日 しょうがないので仮縫いをしておいた
そのままでは不恰好なので しょうがないので眼帯を被せてみた
パッチワークの空は化膿していた
ちょっとだけ 芯があった

ところで

空が避けていることを 僕以外知らない 気づきもしない
パンパンに膨らんだ風船が避ける音は
空には響かないから 誰もわからない

鉄板の上のキャベツが縮んでいく
熱くて狭くて小さくなって
裂けた空はまだまだ広いけれど
足裏にはもう踊る場所も残っていない
蛸が踊るくらいにはバチバチと弾けるけれど

飛び跳ねる油
虹色の油脂膜は弾け消え
不恰好なお好み焼きだけが布団代わりに敷かれている
夢はこんがり黒焦げて
パリパリっと焦げた感じもまた裂け目ができて仮縫いしたくなる

いつもいつも

仮縫いしか出来ないので
しょうがなく継接ぎで繕っておくことが
いつしか自然になってしまったので

もうこの言葉だってニセモノピカソナンダ ナンダ   ナンダ?


キョウモカリヌイカリヌイカリヌイ
カリカリタベテキョウトモカリヌイ
デントウモブンカモイチゲンサンモジョウレンサンモ
ギョウサンレモンデキョウモキョウトデ

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「月蝕華葬」

Doll

 

 

 

 


曇り翳り 月隠れ
両の手を高く掲げ仰ぎ見る
しんとした静けさの虚ろに
刻みゆく水時計
鳩羽色に染まりし夢現は
深く 深く 沈みゆき
刻まれるリズムが ピヤノの黒鍵へと重ねられ
在りし日の無邪気をなぞる
星無き夜
孕まれた狂おしさ
少女の袂は 風に満ち
魂は物言わず歩を進める
血鉄の薫りの漂うことなき
無垢への礼賛
誘われし 光無き舞い調
遠く 遠く 果つることなく
少女は永劫へと葬られる
花枯れる事無き 永久の夢
白き透き通りし葦は
焦がれて求め 踊として
明くる事無き 永劫の華

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アンソロジー詩集「Eternal Time」刊行のお知らせ

自分の詩集が在庫切れを起こした直後にアレなのですが(苦笑)

自分も参加しているアンソロジー詩集が月末に発売となります。
今のところ流通経路は出版元となる太陽書房のサイトと、
発売後はAMAZONとなる予定です。
出版元のサイトでは予約もできますので、
興味がありましたらお買い上げ頂きたく、お願い致します。

Eternaltime


書籍名: Eternal Time
ISBN: 978-4-903447-56-8
出版社: 太陽書房
発行日: 2008年11月30日
定価: 1200円+消費税
体裁: B6判ペーパーバック140ページ
参加人数: 32名
カワグチタケシ/佐藤 貴宜/月島 捷樹/青葉茂/
おしり/ゆら/任 務城/浅香 悠利/夜雨/石瀬 琳々/
未有花/中川 よう子/赤月 るい/水無月 えるは/
凛/そらの とこ/明楽/日々ノ 十夢/田原 優子/
落合 朱美/宮弥 星全/阿部/七岡 美紀/Lyenna/
今唯ケンタロウ/EXCENTRIC*KANON/紫音/
ブリングル/青島 江里/原 泉水/小川 葉/恵

ご注文はこちらから

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詩集発送と在庫情報

現在までにご注文頂いておりましたものにつきましては、
本日昼に発送致しました。
お手元に届くまでいましばらくお待ちください。

なお、「The Drifting Words」の在庫なのですが、
本日の発送を持って在庫が払底いたしました。
増刷は未定となっておりますので、
ご希望の方については、予約、という形を取らせて頂きたいと思います。

以上よろしくお願い致します。

多くの方にお手に取って頂き、嬉しい限りです。
ありがとうございます。

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文学フリマ④ 木下奏さん「overturn boat the pool」を読んで

例によってへっぽこ人間の感想なので、スルー推奨であります(笑)
本作は2作目の詩集ということで、順逆がおかしいのですが、まぁ気にしない。
(1作目も買っていますが、こちらから読んでみました)

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文学フリマ③ 森川雅美さん「山越」を読んで

果たして自分がこの著作についてどこまで語るべき言葉があるのかわからない。
一言で言えば極めて重層的で、且つ多面的な要素を持つ長篇詩、というところであろうか。
以下はアマチュアへっぽこ人間の戯言なので、スルー推奨の方向で。

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文学フリマ②

ほぼ1時間程度しかいなかったので、詩関連のブース以外はほぼ全て飛ばしている。
が、巡回しつつ全体を一瞥程度はしてきたつもりではある。
そんな程度なので、この表現が正しいかどうかはわからないのだが、恐らく小説系の作品はライトノベルの影響を強く受けている印象を持った。
評論系もそうなのかもしれない。
一言で言えば「表紙」
昨今純文学でもモデルの写真を使い、また、アニメのようなイラストを表紙に据えることが珍しくなくなった。
それは何よりも「手にとってもらえる」「ジャケ買いしてもらえる」からなのは間違いない。
同人という有象無象で何より作家名で勝負できない(ものが多いだろう)世界にとって、「手にとってもらう」ための算段は非常に重要なのではないか、というのは一考に価する。
一方で、商業書籍ではないのだから、別の在り方もできるのではないか、という疑問も残った。
発信する以上、受信する人がいなければどうしようもない、というのは極めて正しい見解であるものの、安易な方向への均一化の流れに乗っているようにも見えるからだ。
一方で詩はどうなのか、というと、逆の方向で作用しているようにも感じる。
個性的であろう、というものが多く見受けられた反面、果たしてこれは「手に取られる」ことを想定しているのか、甚だ疑問が残るものがあったことも事実。
詩が何よりもクリエイティブである、という点でアートとの境界が近い面があるとしても、だからといって手にとってもらえなければ、それは届かない。
閉鎖性が言われて久しい世界で、象牙の塔に篭もることは、正解とは言えないだろう。
自分を棚に上げて言えば、丹念に探せば良質なものは多いのだから、もう少し手に取られることを意識すべきなのかもしれない。
バナナの叩き売りではないのだが、「手にとってもらおう」「あわよくば買ってもらおう」というスタッフも少なかったように感じる。
印刷屋への持込や、私家製本であっても、手間暇かければ一般流通本と比較して遜色ない出来になる。
それがいいことか悪いことか、見た目よりも中身だ、というのもそうなのではあるが、自分も含め、反省すべきことなのかもしれない。
タコツボの引きこもりが発展性と生産性を奪っていくことは、アニメやライトノベルの流れを見れば一目瞭然で、売れたが故の粗製乱造に、数多くの作品が生まれるが故の差異の発揮のための明らかに狭いセグメントへとシフトと、カテゴリーとしての質も低下が起きている。
そのバランスは極めて難しいものの、創造と発展、豊穣な土壌を持つ世界を目指すならば、挑戦していかなければならない課題なのだとも感じる。
この視点で考えたとき、「ROKURO」「歌クテル」は、その発露の一端なのかもしれない。
好みの問題はあろうが、少なくとも、この2誌の試みについては、他の同人詩誌以上に動向に着目していきたいと思う。
話は逸れたが、そして、自身の仕事が広告屋だから、なのかもしれないが、詩だけのイベントではなく、あくまで文学・文芸全般を括るイベントである以上、ブースの吸引力と来場者への突破力を考えなければならないのだと感じる。
作って置いただけでは売れないのだから。
せっかく言葉を生み出し、まとめ、手と時間とコストをかけて制作し、抽選の難関を潜り抜けて出展しているのだから。
資本の論理に乗る必要はないし、商業主義に陥る必要もないが、かといって「手にとってもらう努力」はもっとして良いと思う。

さて、言いたい放題書いたところで、
ぼちぼち週末あたりから個々の入手本についても少しずつ触れていきたいと思う。
例によって、全てに触れることはないことだけは予告(苦笑)

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「指定席」

「ここにしなさい」
「そこにします」
「あそこにいなさい」

いつしか指定され 落ち着いて 過去になる

偉大な恐竜も
壮大な樹林も
決まった層からしか出てこない

そう そこが過去になった彼らの指定席

埋もれ 沈み 積もり
与えられた痕跡の場所

かつて自由に疾駆した脚も
天に向かい広げられた葉も
石となり 偶然が見つけるまで 眠りにつく

決めていくのは
人ではなく 不可視の指
やがては人も 言葉も

まだ 座りたくはない そこ に
慣れていく 嵌っていく 指定席

そこから見える世界は
鳥を見上げるように 海を見渡すように
自由のようで届かない

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「雨とアキバとトイレの匂いと香りについての考察」

秋雨というのはひどく冷たく
(ほんのりと金木犀の匂いがして)
ちょっと生っぽい
(フレッシュではなく、賞味期限切れの刺身のアレ)
トイレ、みたい
(芳香剤の匂いは金木犀らしいですよ)
だからきっと
(子どもが楽しんだりするんでしょう)

残念ながら秋葉原では
そんな匂いしないのですよ
コンクリ/メイド/鉄/汗
嫌な匂いです
人も記号になって、並ぶんです
      循環小数
 みたいに
(ここからあそこまでで一まとめ、あと一緒)
靴にちょっぴり雨が染み込むから
なんだか足も嫌な匂いです
ああ 自分が腐臭を漂わせている
 相応しい 匂い
携帯小説/青春メッセージ/刺青とへそピアス
軽くて薄くて世界最小最軽量
(文字数が内容に反比例 短歌なら良かったろうに)

  *

眼鏡で野暮ったい服装で隣の人とはよくしゃべる
似ている
誰も彼も/そこもここも/いつもいまも
矜持と関心さえ
鋳型みたいになって
(バリは出るけどね)
タンスに収納された異世界
掌で踊りましょう/掌ノ上デオドケマショウ

ほんのり甘めの醤油注し
こびりついた赤黒い粉っぽいソレ
舐めてみるとやっぱり醤油なのだけど
似ているだけではみ出しものなんだ
楊枝とつまみさえ
敬遠してしまうのだから
雨粒でも眺めていよう

トイレ
トイレ
トイレ
股の名は知らない
流されても流されても
残るよ コレ

  *

栗饅頭/秋刀魚の塩焼き/茶碗蒸しの銀杏
匂いは世界を誤魔化して

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文学フリマ①

買ったものリスト

  1. PaPErArK /歌クテル(?)
  2. トランジッション/佐藤yuupopicさん
  3. PARALLELE SEED/Fuck the People
  4. overturn boat whirl pool/木下奏さん
  5. Un happy kingdom/木下奏さん
  6. 「狼」15号/狼編集室
  7. 詩誌酒乱①/あんど出版
  8. hotel 第2章 no.20/hotelの会
  9. ミュウvo.133/ポエムサークルMew
  10. 山越/森川雅美さん
  11. SURVIVE ANOTHER SILLY DAY/稀月真皓さん
  12. pianississimo vol.3/流川透明さん
  13. 一行詩集「指」/流川透明さん
  14. いろはしりーず「や」行/流川透明さん
  15. 一行詩占い/流川透明さん
  16. delay no.0/NPO法人学生団体新人会広報部

イベント自体の感想などは後ほど

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