« アンソロジー詩集「Eternal Time」刊行のお知らせ | トップページ | 「ニセモノピカソが世界を仮縫いする日」 »

「月蝕華葬」

Doll

 

 

 

 


曇り翳り 月隠れ
両の手を高く掲げ仰ぎ見る
しんとした静けさの虚ろに
刻みゆく水時計
鳩羽色に染まりし夢現は
深く 深く 沈みゆき
刻まれるリズムが ピヤノの黒鍵へと重ねられ
在りし日の無邪気をなぞる
星無き夜
孕まれた狂おしさ
少女の袂は 風に満ち
魂は物言わず歩を進める
血鉄の薫りの漂うことなき
無垢への礼賛
誘われし 光無き舞い調
遠く 遠く 果つることなく
少女は永劫へと葬られる
花枯れる事無き 永久の夢
白き透き通りし葦は
焦がれて求め 踊として
明くる事無き 永劫の華

|

« アンソロジー詩集「Eternal Time」刊行のお知らせ | トップページ | 「ニセモノピカソが世界を仮縫いする日」 »

実験詩」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「月蝕華葬」:

« アンソロジー詩集「Eternal Time」刊行のお知らせ | トップページ | 「ニセモノピカソが世界を仮縫いする日」 »