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「はなればなれ」

カーテンの向こうに呟いた言葉
春待ちの寒さの谷間に ふっ と漏らす溜息
ベッドに横たえた身体からいつしか遠くなりて
言葉の連なりが崩れていく

珈琲の香りに紫煙が滲み混沌としたワンルーム
手入れの行き届かないフローリングに
体温が足跡を残し そっ と足音を立てぬように起き上がる
意識の繋がりが薄れていく

言葉 身体 意識
乖離してゆくトリニティ

窓向こうとの結節点を失い
発される音は届くことなく打ち消され
それでもまた今日も起き上がり
手も声もその背には触れられず

扉が遮る亀裂の深さゆえに
はなれ とおく なりて
溶解していくアイデンティティと君のそれの狭間に
よどみ しずみ ゆきて


そして

今日もまた昨日からはなれ
ボクもまたキミからはなれ
言葉は意識からはなれ
何もかも
何事もなく当たり前のようにはなれ


繋ぎ留めるために失われていく言葉にしがみつく

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